秋冬の登山コーデ|初心者&大人女子におすすめの服装の選び方
秋冬におすすめの登山コーデをご紹介します。「初心者で何から揃えたらいいかわからない…」「寒さ対策はどうしたらいい?」「登山専用のアイテムを買わないとダメ?」など、服装について悩んでいる方も多いですよね。基本の「レイヤリング」の仕方から登山靴など小物の選び方、大人女子におすすめの秋コーデ・冬コーデをチェックしていきましょう。
秋冬の登山はどんな服装をすればいい?
「初心者で登山の服装の基本がわからない…」「とりあえず厚着をしておけばいい?」と悩んでいる方におすすめの服装をご紹介します。
「おしゃれ重視の服装をしたらかなり寒かった…」なんてことにならないように、これから紹介するポイントをおさえながら、登山ならではのコーディネートを楽しみましょう!
秋冬登山コーデ|トップスの基本は「レイヤリング」
舗装されていて、初心者でも気軽に登ることができる高尾山などは、足元に最低限の備えをしておくと、そのまま街を歩いても違和感ない服装でもOK!
ですが、本格的な登山になると、「レイヤリング=重ね着」が必須です。
登山をする時は、
1層目:ベースレイヤー
2層目:ミドルレイヤー
3層目:アウターレイヤー
この3層構造が、基本の服装・レイヤリングになります。
3つのアイテムを重ねて着ることで、天候や運動量などに応じて着脱しながら温度調整をしやすくします。
秋冬登山コーデ|ベースレイヤーってなに?
「ベースレイヤー」は、肌の上に直接着る「肌着」にあたるアイテムです。
秋冬は「タートルネック」を選ぶと寒さ対策もすることができるのでおすすめです。
汗を吸収・肌をドライにし、汗冷えを防ぐのが目的なので、吸収性・吸湿性・速乾性に優れた「ポリエステル」や「ウール」などの素材が使わているものが良いです。
私服でも使えるアイテムで代用する場合は、速乾機能・吸湿放湿効果のあるユニクロの「エアリズム」が手軽に購入できるのでおすすめです。
秋冬登山コーデ|ミドルレイヤーってなに?
「ミドルレイヤー」は体温を保つことを目的としているアイテムです。
ベースレイヤーで吸収した汗をこもらせないようにするため、保温機能に加え「速乾性」や「通気性」が良い素材を選びましょう。
ミドルレイヤーには2種類あります。
■行動着
シーン:登山中・行動中に着る
主なアイテム:フリース・マウンテンシャツなど薄手素材
■保温着
シーン:休憩中や防寒として着る
(寒い時期は保温着で行動する場合もあります。)
主なアイテム:化繊ジャケットやダウンジャケットなど厚手素材
私服で着回すならこんなコーデがおすすめ
秋冬登山コーデ|アウターレイヤー
「アウターレイヤー」は、雨・雪・強風などから体を守るのを目的としているアイテムです。
外からの雨風は通さず、内側の蒸気を逃す「透湿性」が重要になるので、防水性・防風性に優れ、レインウェアにも使われている「ゴアテックス」素材が多く使われています。
ゴアテックス素材のアウターは高価なアイテムになりますが、登山が趣味の方やこれからも続けたいと思っている方は、1着持っておくととても便利ですよ。
アウターレイヤーは、一緒に登山する人とはぐれてしまった時や遭難した場合に見つけてもらいやすいように、派手な色使いやビビッドカラーなど「目立つ色」を選んでおくと安心です。
初めて登山する方は、ゴアテックスより低価格で購入できる「レインウェア」を選ぶのがおすすめです。
上下セットで5,000円くらいで購入できるものもあるので、ぜひ活用してみてください。
「レインウェア」でなくても、上記でご紹介した必要な機能が付いているアウターがあればそれでOK!
軽装でも登れる山は、私服としても使える「撥水効果のあるマウンテンパーカー」でも代用することができます。
アウターレイヤーについては、最後に紹介するコーデ解説でたっぷり紹介するのでチェックしてみてくださいね。
私服で着回すならこんなコーデがおすすめ
秋冬登山コーデ|登山用のパンツは必要?
登山の時ってどんなパンツを着ればいいの?
ボトムスもトップスと同じように「レイヤリング」が基本です。
1層目:ベースレイヤー:タイツ・レギンス
2層目:ミドルレイヤー:登山用パンツ
3層目:アウターレイヤー:防水パンツ
(雪山や標高が高い山、悪天候の時に必要なアイテムです。)
また、以下のように登山する時の気温によってレイヤリングを変えます。
■寒い時
タイツorレギンス+登山用パンツ
■暑い時
タイツorレギンス+ショートパンツ
登山用パンツ1枚
登山用のパンツのメリット
①動きやすさ
登山では、動きやすい服装であることが重要なポイントです。
登山用パンツは、ストレッチ性が高い「ポリウレタン」素材を使用したものが多く、脚の曲げ伸ばしや座ったり立ったりをノンストレスですることができます。
②吸湿・速乾性・撥水
見落としがちですが、登山中は下半身も汗をかきます。
トップス同様、吸湿性・速乾性のある素材を使用した登山用パンツを履くことで、汗冷えや汗をかいた後の不快感を防ぐことができます。
さらに撥水加工もされていると、急に雨が降ってきた時も安心です。
③耐久性
普段はしない動きや体勢になることも多い登山。
激しい動きや、枝などが引っかかっても破れにくいように、強度の高い素材で作られた登山用パンツを選ぶメリットになります。
トップスに比べてボトムスは着替えがしにくいので、標高が高い山に登る時は特に登山用パンツを選んでおくのが安心です。
登山用パンツの種類
■ロングパンツ
薄手:春〜秋
厚手:冬
※気温に合わせてレイヤリングで調整します。
■ショートパンツ・ハーフパンツ
春〜秋、ハイキング程度の登山
※レギンスやタイツをレイヤリングします。
■コンバーチブルパンツ
ジッパーで切り替えができるので、ロングパンツとショートパンツ2WAYで使うことができます。
天気や気温に合わせて長さを変えることができるので、1着持っておくと便利なアイテムです。
登山のパンツは私服で代用できる?
スポーツウェアに当たるので私服で着る機会は少ないですが、「ポリエステル」「ナイロン」「ポリウレタン」などの化学繊維で作られているパンツであれば、登山パンツとして代用することができます。
※登山専用ではないので、標高が高くない山やハイキング程度の時のみの使用にしましょう。
登山の時スカートはOK?
登山用のスカートもあります。
スカートを履く時は、タイツやレギンスをレイヤリングするのがマスト!
登山用スカートは、登山用パンツに比べるとつっぱり感がないので、意外と動きやすいというメリットもあります。
ラップスカートやストレッチ性のある素材がおすすめです。
パンツに比べると保温性・防風性がないので、標高が低い山へ登る時やハイキング、暖かい時期のみの使用にしておくのが安心です。
登山靴の種類って?「登山靴の選び方」
登山靴は、「登りたい山に合わせて」選ぶのがポイントです。
■舗装されている道が多い山
登山靴の種類:ローカット
特徴:ソールが柔らかく曲がりやすい
■ハイキング・日帰り登山
登山靴の種類:ミドルカット・トレッキングシューズ
特徴:足首に適度なホールド感があり、強度がありながら軽量
■長時間の登山・急斜面がある山
登山靴の種類:ハイカット
特徴:足首がしっかりホールドされ、ソールも硬めで安定感がある
登る山や天候などによっても変わるので上記は目安になります。
初心者は、ミドルカットの登山靴を選んでおくと安心です。
登山靴にスニーカーはOK?
登山道入り口まで行く時、舗装されている道を登る時、キャンプなどの場合をのぞいて、スニーカーで行くのは避けたほうが良いです。
登山靴とスニーカーには、「ソールの硬さ」と「足首の安定感」に大きな違いがあります。
スニーカーのような柔らかいソールだと足が疲れてしまい、一般的なスニーカーだと足首の安定感がなく、捻挫の原因になる場合があるので注意しましょう。
登山用ザック(リュック)を選ぶ時のポイント
①背面長(トルソー)で選ぶ
「首の後ろの突起(出っ張っている骨)〜座骨までの長さ」と「ザック(リュック)の背面の長さ」が合うものを選びます。
②フィット感をチェック
「ウエストベルト」と「ショルダーハーネス」が長すぎたり短すぎたりしていないか、自分の背中とザック(リュック)の背面に隙間が空きすぎていないか確認します。
この時、ベルトの固さもチェックしておくと良いですよ。
③容量で選ぶ
10〜20L:ハイキング向け(街用にも兼用できる大きさ)
25〜35L:日帰り〜1泊登山向け
35〜50L:防寒が必要な季節の宿泊
50L〜 :長時間の遠征・数日のテント泊
初心者は25〜35Lの容量があれば十分です。
登山用帽子の選び方
登山用帽子の役割は?
■紫外線対策
標高が高くなると紫外線も強くなります。
暑い季節は特に、熱中症対策や日焼け対策に帽子は必須です。
■ケガ防止
登山中は転倒や枝などが当たり、思わぬところでケガをする場合もあります。
帽子を被っておくことで頭を保護することができます。
■ファッション性
おしゃれなデザインの帽子が沢山販売されているので、ファッションアイテムとして取り入れるのもおすすめです。
登山用の服装に合わせて、ポイントとなるような帽子を選ぶとおしゃれ度もアップさせることができますよ。
帽子を被っておくと、急な雨の時でもヘアスタイルの乱れが気にならないメリットも!
登山用帽子の種類
■キャップ
季節を問わず全天候で使うことができます。
私服でも使えるので、初心者におすすめです。
■ニット帽
暖かさで選ぶならニット帽がおすすめです。
保温性があるので、秋冬の防寒対策に最適です。
冬の登山は耳まで覆うことができるタイプを選ぶと良いですよ。
キャップ同様、私服でも使うことができるので、気軽に取り入れることができるのもポイント!
カラーも豊富なのでおしゃれも楽しむことができます。
■ハット
登山定番の帽子です。
耐水性や透湿性のある素材が多く、ムレにくく快適に過ごすことができます。
UVカット機能もついていると日焼け対策にも効果的です。
秋におすすめの登山コーデ
登山する時の気温は、標高・天気・風速・登山する時間帯などが大きく影響するので、季節に関わらず「レイヤリング」で温度調整するのが基本です。
これからご紹介する秋コーデ・冬コーデは、目安として参考にしてみてくださいね。
秋の登山コーデポイント
標高が高い山は、街中の気温よりもかなり低くなるので、秋でも保温力のあるアイテムを選ぶのがポイントです。
また時間帯で気温差も大きくなるので、レイヤリングで温度調整しやすくしておきましょう。
【お手本コーデ】
ベースレイヤー:長袖・ウール混・中厚手
ミドルレイヤー:フリース・マウンテンシャツ
アウターレイヤー:ソフトシェル
春登山も秋の服装ポイントをおさえておくとOK!
大人女子におすすめ!秋登山にぴったりの服装
冬におすすめの登山コーデ
冬の登山コーデポイント
冬は寒さ対策必須ですが、気温が低くても登山をしていると汗をかきます。
「保温」に加えて、汗で体を冷やさないようにするために「吸湿性」「速乾性」のあるアイテムを取り入れるのがポイントです。
【お手本コーデ】
ベースレイヤー:「厚手の長袖1枚」や「薄手の長袖を2枚重ね着」
ミドルレイヤー:薄手・軽量のダウンジャケット
アウターレイヤー:ハードシェル・ゴアテックスなど、暴風・防水機能に優れている素材のアウター
大人女子におすすめ!冬登山にぴったりの服装
準備万端で秋冬の登山を楽しもう!
秋冬の登山コーデについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
登山の服装は「レイヤリング」が基本です。
その時の気温に合わせて、''レイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤー''の素材や生地の厚みなどを使い分けながら、温度調整しやすい服装をしておきましょう。
もしもの場合に備えて、服装やリュックなどは、明るく目立つようなカラーを選んでおくと安心です。
登山のお出かけコーデに迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
画像提供:YUMIKAさん(@yumika0121)